現在の風貌
ちょっとしたお話(^o^)ノ
現在の風貌からはちょっと想像がつかないが、ジュリアは、ヴァンドーム広場に店を構、兄る老舗の宝石商の家庭出身です。
その家には娘が三人。
長女のソフィーと末っ子のフラソソワーズの間に挟まれたジュリアは、幸福の象徴であるかのようなその富裕なブルジョワ家庭を嫌った。
「美人のソフィーは誰にでも優しくて学校の勉強もよくできたから、みんなからとても可愛がられていたわ。
かといって、ちやほやされて天狗になるというようなことは全然なく、かえって弱いものに対しても思いやり深く、まったく非の打ちどころのない優等生」
「妹のフランソワーズは、とてもかわいらしい顔立ちで人なつこい性格。お姉ちゃんほどではなかったけれど学校でもいい生徒。誰もが駆け寄って頬擦りしたくなるようなそんな女の子だった」
「それなのに私ときたら、顔は可愛くないし、おまけに太め。学校では最低。とても内気で挨拶もろくにできないような子だから、そのうち誰も相手にしなくなる。
それはそれで構やしない、とかえってむきにになり、特に十五、六歳の頃は反抗期がひどくって、親に反対される友だち付き合いばかりしていたわ。
ほら、これがその頃のデスクトップ仮想化」そういって彼女はシャツの腕をまくり上げた。
案外華奢で色白だったその腕に私が見たのは、深緑色のサソリの刺青だった。
「これ、本物よ。だから絶対取れない。今でも時々この刺青をまじまじと見つめるの。ああ、本当に私の子供時代は暗かったなーと思って」しかし、大変なのは子供時代だけではなかった。